このNPO「響・耀」の誕生までの軌跡と設立に至った想いとは。
理事を代表して雲雷寺住職 伊丹瑞栄氏に聞きました。
「お寺でJAZZ」を始められたきっかけは
何といっても素晴らしい出会いに恵まれたということがあります。私の友人であり、「お寺でJAZZ」のプロデューサー・矢野彰一氏のご縁でTOMMYさんとお会いするチャンスがありました。実は、以前からお寺として地域活性のために何かお役に立てないかとの想いがあったのですが、具体的にイメージできないままでした。
“人々が集うことで、地域が賑わい活性化するのではないか”そんな漠然としたイメージだけがありました。
TOMMYさん、矢野さんとお会いして話すうち、一気に「お寺でJAZZ」という形をはっきりとイメージできたのです。さらに「からほり街アート」のイベントを開催する時期とも重なりました。そうした出会いとタイミング、どちらもご縁と言えますね。
それによって第一回「お寺でJAZZ」の開催が実現しました。
はじめての開催を終えられて感じたことは
いざ、イベントが始まってみるとたくさんの人々が来てくださいました。
そして、「音楽のチカラ」に大きな手応えを感じました。
これはTOMMYさんという一流ミュージシャンのチカラもあるでしょう。
私たちは、観客の方々の素晴らしい笑顔を目の当たりにしました。裏方の私たちやボランティアの方々とも、大きな感動と自信を共有できたのです。「本当にやってよかった」そう思いました。
以降、年に二回のペースで開催を続けて今、第10回を迎えました。
これまでTOMMYさんを中心に多くの実力派ミュージシャンの方々に出演していただきました。オリジナルCDも作りました。回数を重ねるごとにリピーターも増え、心待ちにしていただける名物イベントに成長しました。
NPO設立のわけは
まずは音楽、アートを通して、皆さんに感動を届けたいです。
それによって街を元気にしたいと考えています。
第2回からはステージを2部制にして、若いミュージシャンの方にも参加して頂いています。こうした若い方が世に出ることに少しでも貢献したいという思いからです。そうして、プロを目指す若いミュージシャン、裏方として若いボランティアの方々がたくさんこのイベントに参加するようになりました。そこで私たちは若いチカラを目の当たりにしました。来てくださる方に感動を届けるために一生懸命に汗を流す彼らの姿です。そこには「最近の若者たちは!」などというネガティブな言葉は決してありません。懸命で若くて熱いチカラがありました。
“若者が「熱い想い」をぶつけられる場を寺で提供したい”
私たちはそんな想いに辿りつきました。同時に、音楽に限定せずジャンルを越えて応援したいとも思いました。第4回からは「お寺でJAZZ」の開催に併せて、造形芸術家の方に参加して頂けるアートイベントも境内で始めました。
プロとして感動を届けるミュージシャン。
そして「多くの方に感動を届けたい」と熱い想い溢れる若き芸術家たち。
さらには、裏方として彼らをサポートする若いチカラ。
この国の未来を担う若い力を燃焼させる場所を提供したいと考えました。
そのためにこのNPO「響・耀」を設立しました。
名前について
熱き想いを皆さんに感じていただきたい。
その熱き想いを受けとった皆さんの心に響く。
心に届いた“熱い想い”は、皆さん自身を耀かせ始める。
これが「響」と「耀」という2文字に込めた想いです。
私たちの“熱き想い”ですね。
今後ビジョンについて
当面は、年2回の雲雷寺での『お寺でJAZZ』イベント内容の充実に努めたいですね。
もっともっと、多くの経験と実績を積み上げたいと思っています。そして、将来的にはそうした『お寺でJAZZ』の経験やノウハウを皆さんに提供したいと考えています。
具体的には、ご要望を頂いた場所で「出張版 お寺でJAZZ」を開催したいですね。もちろん、別のお寺さんでも、公共施設でもいい。開催した場所にたくさんの人が集まり、その場所がどんどん元気になってゆく。私たちが頂いた感動やワクワク感をどんどん拡げてゆきたいです。全国からのご要望にお応えしたいですね。
しかし、今はまだまだ体制が整っていません。
まずは、そのための経験を重ねること、さらには人材の育成を進めていきたいです。
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