雲雷寺について
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雲雷寺由緒
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雲雷寺の創建は約四百年以上前の天正年間(1573~91年)にさかのぼります。
雲雷房・日宝上人が両替商加嶋屋作兵衛とともに、一宇を建立したのが始まりです。
その後、安土桃山時代の慶長3年(1598年)に豊臣秀吉公の政策によって、現在の地(大阪中央区中寺)に移転しました。
昭和20年(1945年)の大阪大空襲により、山門を除いた境内のすべてが焼失。同時に、大切に受け継がれてきた多くの品々も失われてしまいました。
しかし、人々の“南無妙法蓮華経 ”の声は創建以来、決して途絶えることなく法灯の明かりとともに今日まで護り継がれています。
名前の由来
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当山の名は、法華経『薬草喩品』の一節に由来します。
雲が立ち込め、やがて雷が鳴る。
そして、雷のあとには雨が降りはじめる。
雨は、この世のすべてのものに恵みをもたらし、
やがて、雲の切れ間から眩しい光が射し始める。つまり、雷雲の出現は すべての人々に、新たな光と恵みがもたらされる前兆なのです。
雲雷寺の名前には、そんな想いが込められています。
日蓮宗
日蓮宗とは
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鎌倉時代、仏教が正しく理解されず 悪い教えが世の中にひろまって人々を苦しめる「末法(まっぽう)」という時代に入っていました。生きること、死ぬことの意味、地震(天災)や戦さ(人災)で人々が苦しむわけを知るため、日蓮聖人は仏教の経典すべてに向き合いました。
そして聖人は、お釈迦さまが悟った真理は「法華経」によって完成されていることを知りました。法華経には「お釈迦さまは遠い昔から未来までを生き、永遠にあらゆるものを救いつづけること」、特には「末法の人々を救う手順」が書かれていたのです。
日蓮聖人は、末法悪世の人々を救う良薬であるお題目「南無妙法蓮華経」を唱え広めることこそが、自分とお釈迦さまとの約束であると自覚。そして、法難、迫害を承知の上で人々を救うため、行動を起こしたのです。
日蓮聖人とは
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日蓮聖人は、承久4年(1222年)現在の千葉県に生まれました。
幼少時より、釈尊の説かれた真実に導く道はひとつであるのに、なぜさまざまな宗派が生まれ、まるで競い合うようになってしまったのかと疑問を抱きました。
16歳で千葉県・清澄寺にて出家、その後、諸国を遊学し数多くの経典や書物を学び、法華経こそが釈尊の真実の教え・最高の経典であることを知ります。聖人は、再び清澄寺に帰り自ら感得した釈尊の真意を世に顕わすため布教を始めました。日蓮聖人は、『立正安国論』を北条時頼に上呈するとともに、都で道行く人々に説法を繰り返したと伝えられています。
しかし、それは日蓮聖人に誤りを指摘された人々の反感を増幅することになりました。
以後、幾度となく迫害を受けることになります。中でも、鎌倉・松葉谷草庵の焼き討ち・伊豆流罪・小松原の襲撃・龍ノ口の頸の座につづく3年にわたる佐渡遠流は、四大法難として有名です。
逆境にあっても日蓮聖人の法華経弘通の熱い思いは、衰えることはありませんでした。やがて、日蓮聖人が『立正安国論』で予見した蒙古襲来が現実のものとなり、聖人は佐渡流罪を赦され、鎌倉に呼び戻されます。
しかし、権力者たちは聖人の言葉に耳を傾けることはありませんでした。
文永11年(1274年)日蓮聖人は身延山に入り、以降、その地を出ることはありませんでした。身延山では、自らの教えの完成と弟子信徒の教育に専心、『撰時抄』『報恩抄』に代表される数々の御遺文を遺しました。
弘安5年(1282年)9月、身体の衰えた日蓮聖人は湯治療養のため常陸に向かいます。
しかし、その途中、武蔵国で日蓮聖人は60年の生涯を閉じました。死の直前まで弟子たちに『立正安国論』を講じたことが、今も伝えられています。
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